
広島を代表する駅弁として言わずと知れた、あなごめしの「うえの」。その開業100周年を記念して、4年前、当時社長の住居だった2階を改装。同じく築100年以上の旧家から木材を調達し、重厚感あるレストランに生まれ変わりました。(料理も期待できそう!) |
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左:「穴子の白煮」 右:「とびうおのタルタルソース 焼き」 |
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「牛テールスープ」 箸でほぐれるほど柔らかい! |
穴子がぎーっしり! 本命「穴子釜炊き飯」 |
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「"他人吉"とは、私の曽祖父の名前です。彼は、明治の初めに9人兄弟の9番目として生まれました。子どもを養子に出すのが当たり前だった時代、里親にかわいがってもらえるように"他人に良い"という意味で名付けられたのではないでしょうか。」と、上野純一社長。「彼はここで努力をし、1代でチャンスを掴みました。宮島口の開発という追い風を受けながら、茶店を開き、後に駅弁の提案を上手に受け入れたのです。」
冷蔵庫のなかった時代、駅弁は同じ品質を1年中キープしなければいけません。鯛もあさりも小魚も豊富だった土地で穴子が選ばれたのは、年間通して味が安定していたことにあったそうです。
「広島市内を縦断する太田川。佐伯区五日市の八幡川。大竹市の小瀬川。山口県岩国市の錦川。いずれも1級、2級クラスの河川が、狭い広島湾に流れ込んできます。山から運ばれてくるプランクトンを求めて小魚や海老が産卵しに集まる。穴子にとって、ここは最高の餌場なのです。おいしくなるのが必然でしょう。」 時代を超えても全く変わらない製法は、脂ののったおいしいあなごが手に入るからだと、説明してくれました。
そして、その「うえの」自慢のあなごめしを、ひと手間かけた"釜飯"スタイルで味わうことができるのが、他人吉なのです。昔ながらのおこげが、何とも言えず美味なのだとか。定番のそれとはまた別のあなごめしが、コース料理の“締め”として出されるのです。
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他人吉の料理はすべてコースのみ。月替わりでメニューが変化するので、常に旬の味が楽しめます。
「熱熱」(写真左・上)は、小さな石の器ごと280度のオーブンで焼いた料理。その名の通りアツアツです。「今は穴子が1番おいしい時期です。ダシを飲みたいというお客様が多いので、スプーンをおつけするようにしました。」と、ホールチーフの福岡さん。なるほど、ワサビの薫り高い上品な味わいのダシは、吸い物として飲み干したいくらいおいしい! 脂ののった甘くて柔らかい穴子といい、もう、絶品です。
「牛テールスープ」(写真左・下)は、8種類の野菜と牛テールを1日半煮込んだスープです。エキスが十分出たスープは味が深く、黒胡椒との相性もバッチリ! この「肉皿」も毎月変わります。
そして、いよいよ「穴子釜炊き飯」(写真右)が登場。大量の柔らかい穴子と、ほんのり苦くて香ばしいおこげ。噛むほどに味が広がります。満腹にもかかわらず、2杯完食。あっぱれ、穴子!
皆さん、百年建築の建物の中でゆったりとした時間を過ごしてみませんか? 日本料理と和の良さを丸ごと体験できる場として、私の一押しのレストランです!
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