
「完全予約制。コースのみでアラカルトなし。食事中の喫煙と携帯電話の使用、18歳以下の入店不可」 一見窮屈にも感じるこの制約は、赴きを重んじるご主人・北岡さんの心遣いから。興ざめするような事柄は未然に排除し、すべての客が平等に最高の時間を過ごせるように、と。その潔さがカッコイイ!
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リアルな二羽のオシドリに 旬の料理を盛り付けて |
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手前:濃厚な白子に舌鼓 奥:香り高いウニに感激 |
11種の料理を串に刺すことで、 花見団子を表現。目にも楽しい逸品 |
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今日は念願のお店にやってきました。隣のフランス料理店はちょくちょく利用していますが、いつも横目に眺めるだけで一度も足を踏み入れたことのない、ここ喜多丘。佇まいからして20代の私が気軽に入れるような場所ではなさそうです。さて、店内は一体どうなっているのでしょうか? 暖簾をくぐって中へ。想像よりも広い店内は、落ち着いた木の内装がまだ新しいのか見た目にも美しく、清潔。お香の香りと琴の音色が雅な空間を形作り、思わず日常を忘れてしまいそう。大阪と京都の料亭で10年間修行したというご主人の関西弁に、「ここは本当に広島?」と感じるほどです。
「鯛の白子とわらびの酢味噌がけ」(写真左下・手前) 「かたくりのはなと生海胆の胡麻和え」(写真左下・奥) 先付は2皿。4月はオシドリの季節だからと、メスとオス2羽の姿をあしらったリアルな器(写真左上)にビックリ。濃厚な白子の柔らかさとわらびのシャキシャキ感。この対極な食感を同時に体験することに、再・ビックリ。また、ウニの香りがとても新鮮。口の中で胡麻の風味と磯の香りがほんわり広がって…。素材の旨味を堪能できる2品でした。
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「花見だんごの串刺し」(写真右)
全11種の料理をお花見のだんごに見立てるという、ユニークな趣向を凝らした八寸。先から、「卵の味噌漬け」「鴨ロースの塩蒸し」「蒸し鮑」「蟹の錦糸巻き」「煮蛤の大徳寺麩挟み」「海老の旨煮」「百合根の茶巾キャビア」「花丸胡瓜の昆布締め」「鯛の子の旨煮」「蒟蒻の梅煮」「鰻の八幡巻き」という、何とも豪華な顔ぶれです。
喜多丘は、旅館の息子として小さい頃から和食に親しんだ、ご主人・北岡三千男氏が昭和49年11月に創業した純日本料理の店。「婦人画報」「専門料理」「クロワッサン」などの雑誌や、関西テレビ、RCC、ホームテレビなどの番組でも度々取り上げられている、知る人ぞ知る名店です。
ここではいつも、夜のコースだけの為に当日の朝から下ごしらえをするそうです。前日までの予約を必須としているのも、万全の状態で客を迎える為。制約があるように見えて、実はすべてが客の為。贅沢なひとときを楽しむのに1番気の利いた配慮なのです。次々と出てくる手の込んだ料理には、感激すること間違いなし。彼氏にも経験して欲しいお店です。
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