
拭漆(ふきうるし)の箸、錫(すず)製の酒器にドキッ。コース料理を注文すると、バカラのクリスタルをはじめ品のよい食器が普段使いで登場します。中でも注目は、辻嘉一の弟子で大阪の工芸店「ようび」の主人・真木啓子さん監修の器たち。その実力は・・・見てのお楽しみです。
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淡白だが、もっちりした食感。 香ばしいさわらのお造り |
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木の芽の香りで思い出す 幼少時代の懐かしい風景 |
上品な味わいのエビは 後から甘みが込み上げてくる |
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ここMiyamotoは、並木通りと中央通りの間、ちょうどウィズワンダーランドの南向かいという便利な立地に、6年前に開店した和洋折衷の創作料理店。マスターと奥様が、訪れる人々に落ち着いた時間を演出してくれます。現代的な飲食店で今時の若者に対応されるのが苦手、という方には非常にお勧め。また、ワインの勉強をしたいなら土曜日に訪れるべきでしょう。20年以上のキャリアを持つソムリエ・中尾さんに色々とアドバイスをしてもらえますよ。
「さわらの焼き霜お造り」(写真左・上) 我が家は肉より魚派。当然の如く、食卓に並ぶのも魚です。さわらもよく調理しますが、大抵は味噌焼きか塩焼き。このような食べ方をするのは初めてなので、興味津々で箸をつけました。口に含むと…うん、おいしい。臭みは全くありません。ひんやりしたお造りの冷たさに、焼いた香ばしさが見事にハマリます。淡白なのに身はもっちりして、コリコリしすぎない歯ざわりが絶妙です。生姜との相性もバッチリ。
「沢蟹と竹の子の木の芽味噌和え」(写真左・下) 京味噌を木の芽でアレンジした、春の香り高い"木の芽味噌"。これをシャキシャキの竹の子に和えれば、まさに旬!一口食べると、頭の中は春の野山の景色、口の中は新鮮な田舎の空気でいっぱいに。春の演出が冴え渡るデリケートな逸品です。
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「巻き海老のポシェ セルフィーユ添え 緑と赤の2色ソース」(写真右) 見た目がすごくきれいです。プリプリの海老は新鮮で、しかも上品な味わい。後からハチミツのような甘さが込み上げてきます。さすが、高度な技術の成せる技。付け合せのセルフィーユは苦味もなく、風味が豊かです。また、ソースはまろやかで、パンにもよく合います。ひたすらおいしい!
山育ちだった私の幼少時代を彷彿させる、自然の味。これを、素材から調味料、器に至るまで一級品を惜しみなく使用することで、アラカルトとは一線を画したコース料理が誕生するのです。食べる側の動機や体調、あらゆる背景を考えて作られた料理。作り手と客の心が一体化しようとする、その瞬間が最高の贅沢なのかも知れません。
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