
法事や祝い事などで、何度も利用させて頂いたお店です。せっかくの取材に、わざわざ馴染みの料理を食べなくても…と、思われる方もおられるでしょうが、 旬を扱うお店ですから、メニューは常に変わりますし、むしろ、行く度にまた来たくなる、そんな場所なんですよ。
薄味の母の影響で、自称“塩分にうるさい”私。(外食をした翌日は、手足がむくんで指輪がきつくなることもあります。体って、正直ですよね。) こんな味の濃い料理が溢れている時代に、安心して食べることができる、何とも貴重なお店です。
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前菜
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前菜:「姫さざえ/枝豆雲丹衣和え/鮭絹田巻き/青柚子甘煮/占地茸幽庵焼き」(写真)
前菜 見事な器と盛り付けもさることながら、1品1品の料理の美しさには、目を奪われてしまいます。懐石料理は、まさに日本の文化そのものでしょう。土瓶お皿の上で、四季を感じ、繊細な芸術にふれる。「“会席”でもなければ、“創作”でもありません。純・日本料理なのです。」と、女将の言葉。向付お茶の流れの懐石料理を貫いているこのお店の、伝統に対する美しい誇りが感じられました。
土瓶:「焼目鱧/小角豆腐/松茸/結び三つ葉/すだち」(写真)
8月後半から10月始めの時期は、椀ではなく土瓶なのだそう。そうです、松茸の時期なんです!まさか今日、松茸が出るとは思っていなかっただけに、思いかけず登場した今年の初・松茸に、自然と笑みがこぼれてしまいました。「湯気の立つものの時は、裏返しにするんですよ。」さりげなく、蓋の置き方まで教えていただきました。
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向付:「鯛/鮃目/烏賊/つま野菜」(写真)
ひと口食べただけで、新鮮さが伝わってきました。なんとおいしいことでしょう。市販のお刺身とは比べることもできません。鮮度が命の生もので、ここまで舌がうなるなんて!どれから箸をつけようか迷っちゃう!それもそのはず、なんとつい先ほどまで泳いでいた生簀の魚を、すぐに調理しているのですって。
器にさりげなく添えてある木の葉や小枝などの装飾は、スタッフの方々が、楽しみながら競い合い、公園や山でひとつひとつ拾ってくるのだそうです。ほんの小さな部分にも妥協を許さない“料理人魂”に感服致しました。
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